大量の懲戒請求が届いた問題で神奈川県の弁護士が提訴!裁判が始まる
全国の弁護士会に大量の懲戒請求が送られてきた問題で、ついに裁判が始まった。神奈川県弁護士会に所属の2名が、懲戒請求者だった都内の女性に計105万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁であったという。女性は請求棄却を求めているそうだ。
「余命三年時事日記」というブログに記載されている内容を信じて、懲戒請求を送るという行為を続けていたそうだ。日本のためと思い込んでいたというから、嫌がらせというよりはネットの意見に煽られた正義感が動機であると思われる。
日弁連のまとめによれば、2017年に突然懲戒請求件数が増えており、ネットでの扇動が、思いのほか影響力をもっていたことがうかがえる。
大量懲戒請求 いよいよ裁判始まる [545512288]https://t.co/n62KfBV9Mr pic.twitter.com/z6xACLFU6j
— PovertyJavelin (@PovertyJavelin) 2018年6月30日
東京の弁護士が、特定のブログの呼びかけで身におぼえのない懲戒請求を大量に受け業務を妨害されたとして、賠償を求める訴えを起こす方針を明らかに。これまでに数十人が和解に応じ、今後は応じない相手に裁判を起こす方針で、ブログの管理者には告訴も検討しているという。https://t.co/9mC5cDXJdz
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2018年5月16日
一連の流れについては、以下のページを参照して欲しい。
【懲戒請求】余命三年時事日記騒動についての資料やあらすじ【13万】
https://matome.naver.jp/odai/2152653020371563801
朝日新聞の記事より
https://www.asahi.com/articles/DA3S13563588.html
2018年6月30日05時00分
全国の弁護士会に大量の懲戒請求が寄せられた問題で、神奈川県弁護士会に所属する2人の弁護士が、請求者の一人だった都内の女性に計105万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が29日、東京地裁であった。女性は、請求棄却を求めた。
この問題で、裁判が始まったのは初めてとみられる。
ブログ信じ大量懲戒請求「日本のためと思い込んでいた」
https://www.asahi.com/articles/ASL5X6609L5XUTIL04P.html
朝日新聞より 2018年6月23日09時18分
全国の弁護士会に約13万件の懲戒請求が寄せられていた問題の背景には、朝鮮学校への補助金支出などを批判するブログの存在が指摘されている。記述に「あおられた」という当事者たちは取材に、「懲戒請求することが日本のためになると思い込んでいた」「洗脳されていた」と話す。
首都圏に住む50代の無職女性は、懲戒請求を繰り返していた一人。元々、政治や歴史について明確な考えはなかったが、2015年ごろに「ネットサーフィンで偶然、見つけた」あるブログで、日本に住むアジア出身の外国人を非難する記述を読んで変わった。「日本人がすぐれていると強調する内容。今思えば、どう読んでも差別をあおっていたが、私は歴史について無知で、『こんな考え方もあるのか』と信じてしまった」と語る。
(略)
懲戒請求裁判に関するネットの反応
賛否両論、さまざまな意見が見受けられる。
ワイもネトウヨビジネスやろうかなー
懲戒請求したアホウヨの裁判記録見に行って個人情報ゲットして
お手紙で「愛国戦士たる貴君への極秘司令だ!」とかなんとか送れば、すぐ全財産振り込んでくれそう— なる (@nalluse) 2018年6月28日
余命三年時事日記によれば「2.神原元弁護士の懲戒請求者提訴問題。
1名の女性の方が標的になっている。答弁書を提出し、対応している…」とのこと。ということはもうそろそろ第1回口頭弁論期日。報道によれば神原弁護士は東京地裁に提訴しているそうだ。裁判記録だけでも閲覧したいな。#不当懲戒請求— きよさだ (@kiyosada11) 2018年6月23日
弁護士は、懲戒請求者の複数の証拠をこっそり抜きとって隠したうえ、日弁連側は、その証拠を裁判に提出する義務がないという規則を利用して、懲戒請求者不在のまま、一方的な事実認定が行われた <東京高裁平成26年(行ケ)1号>日弁連代理人 栁澤祟仁・中村美智子
— 弁護士界談 (@bengoshi_info) 2018年6月30日
【祝】ウヨっ子大逆刷はじまた!
余命にノせられて懲戒請求しちゃったキッズの一人、都内の女性に対し、ネトウヨ絶対コロすマン神原が計105万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が29日東京地裁であった。女性は請求棄却を求めた#不当懲戒請求 #余命三年時事日記 https://t.co/q9H4AhYsym— nic (@nickname_you) 2018年6月30日
ネットでの呼びかけに煽られ、弁護士らに懲戒請求をしてしまった人たち。朝鮮学校補助金裁判と関係ない弁護士にまで送付し、逆に訴えられる事態になっている。
ブログ信じ大量懲戒請求「日本のためと思い込んでいた」 https://t.co/qzAWgpNDer
— 村上さとこ@北九州市議会議員 (@murakamisatoko) 2018年6月23日
話題になってる書き込みはこれか。
ネタだと信じたいけど、もし、もし本当なら、一刻も早く名乗り出るか弁護士を雇うしかないと思う。
ウソの名前や住所で懲戒請求かけちゃった人もそうだけど、裁判の過程で請求者が実在しないことがわかったらたぶん窓口の弁護士会が被害届を出すから、警察が動くよ。 pic.twitter.com/dhaajiwGix— ブルドッグ (@Bulldog_noh8) 2018年5月3日
大量懲戒請求で「高過ぎる」という指摘について。じゃあ、いくらにすればいいの?裁判は原告が高く設定するのは普通だし、「私の年収を考え、さらに精神的苦痛も加えたら一人1470円かな?」みたいにしたらどう考えても割に合わないだろ。安易に他人様を中傷する風潮を変えるためにも今回は意義がある
— 中川淳一郎 (@unkotaberuno) 2018年5月19日
私は無関係な立場であるが、懲戒請求の違法と裁判で判決が取れるとは思えない。
懲戒請求という国民の権利を脅かす行為に危機感を覚える。
ネトウヨと人権派なのか知らないが、くだらない言い争いは見苦しいので止めていただきたい。— JOHN (@John_Y_Andrews) 2018年6月27日
橋下徹元大阪府知事もこの問題に参戦
5月の投稿だが、橋下徹氏もこの問題に言及していた。
https://t.co/yb5BzFMeJk
①懲戒請求した一般市民に対して、法的措置を執るこの弁護士たちの態度振る舞いは言語道断。しかも和解金を取るという。一般市民に対する脅しというほかなく、弁護士法56条の品位を失うべき非行事実にあたるとみなすことも可能。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年5月17日
②そもそも大量の懲戒請求が出ることをも、今の懲戒制度は想定している。ゆえに綱紀委員会が事前に一括して処理してく。この2人の弁護士の負担とはいったいどの程度のものか。明らかに根拠のない請求なら綱紀委員会が全て却下していく。僕なんかこれまでどれだけ懲戒請求をされてきたか。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年5月17日
③この2人の弁護士は一般市民に矛先を向けるのではなく、懲戒制度そのものの問題点を追及すべき。弁護士法56条の品位を失うべき非行事実という懲戒事由が曖昧過ぎて、どんな懲戒請求も一定の根拠があるようになり、弁護士会側の気持ち次第で懲戒処分ができるようになっている。戦前の治安維持法と同じ
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年5月17日
④https://t.co/20hFNExv1b
最高裁判所は一般市民の懲戒請求の権利をできる限り保障すべきだと論じている。弁護士は国家権力の監督に服さないことの引き換えに、一般市民の懲戒請求権を保障した。そしてこのことによって弁護士に生じる負担は受忍すべき範囲内だと。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年5月17日
⑤実際、今回の大量の懲戒請求についても、綱紀委員会がさばいていくので弁護士にはほとんど負担がかからない。この程度の負担は僕は10年以上も負ってきた。むしろ大阪市長という機関としての行為について、大阪弁護士会は懲戒処分を出そうとしていて、こっちの方が負担が大きいよ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年5月17日
橋下氏に賛同する意見も。
一連の橋下氏のツイート内容については全く賛成。嫌がらせ目的の懲戒請求なんてものはあってはならないが、少なくとも今回の当事者の対応は度を越している。
すでに様々な弁護士が声を上げているので、裁判に巻き込まれそうな方々がいるとすれば、ぜひ近くの弁護士にご相談を。 https://t.co/WkFH8F6Uyn— みたに英弘 神奈川8区/横浜市青葉区・緑区・都筑区 (@mitani_h) 2018年5月17日
アンケートの結果は、懲戒請求した一般市民を支持する意見が多い。
【アンケート】【拡散希望】#拡散希望RTお願いします
あなたは、どちらを支持しますか?— あわ・みかわ (@awamikawa) 2018年5月17日
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