「八紘一宇」とは?三原じゅん子議員の発言が物議
三原じゅん子議員が参議院の予算委員会で発言した「八紘一宇」が論議を呼んでいる。元々は、日本書紀巻第三神武天皇の条にある「掩八紘而爲宇」から来ており、「天の下では全ての民族は平等である。天下を一つの家のようにしよう。」という意味であり、これ自体が悪いわけではない。
大東亜戦争(第二次世界大戦)中に、大東亜共栄圏のスローガンの1つとして使われていたことから、論議を呼んだようだ。
http://www.asahi.com/articles/ASH3K5Q6XH3KUTIL02W.html
「八紘一宇」発言、今なぜ国会で? 戦時中のスローガン
2015年3月19日05時39分(朝日新聞)「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇(はっこういちう)」――。三原じゅん子・自民党参院議員(50)の発言は唐突だった。
戦後70年の国会で、かつての戦争遂行のスローガンがなぜ?16日の参院予算委員会。三原氏は国際的な租税回避問題についての質問で、八紘一宇とは「世界が一家族のようにむつみ合うこと」
だとし、グローバル経済の中で日本がどう振る舞うべきかは「八紘一宇という根本原理の中に示されている」と語った。そもそもどんな意味なのか。田中卓・皇学館大元学長(日本古代史)によれば、由来は日本書紀にある。神武天皇が大和橿原に都を
定めた時に「八紘(あめのした)をおおいて宇(いえ)に為(せ)んこと、またよからずや」と語った。地の果てまで一つの家とすることは
良いことではないか、との意だ。ここから「八紘一宇」を造語したのが、国家主義的な宗教団体「国柱会」の創設者、田中智学だった。