セクハラ疑惑の大衡村村長・跡部昌洋氏が、公金着服隠避容疑で書類送検されていた

セクハラ疑惑で取沙汰されていた大衡村村長・跡部昌洋氏が、別件で書類送検されていたという。不祥事続きで、これでは辞任もやむなしである。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140926_13031.html
大衡村長を書類送検 元職員の公金着服隠避容疑
2014年09月26日金曜日

 宮城県大衡村の水道事業担当の元職員による公金着服事件をめぐり、県警大和署が跡部昌洋村長(65)と当時の村幹部3人を、虚偽有印公文書作成・行使と犯人隠避の疑いで書類送検したことが26日、関係者の話で分かった。現職首長らが同容疑で立件されるのは極めて異例。

 ほかに書類送検されたのは、当時の副村長と総務課長、都市整備課長。
 村議3人が昨年9月、村は着服事件の全容を明らかにしようとせず元職員の犯罪を隠しているとして、跡部村長に対する告発状を大和署に提出、受理されていた。
 関係者によると、送検は24日。同署は村側が着服発覚当初、金額を実際より少なく記載し、村議会に説明したことなどが、虚偽の文書作成や隠蔽(いんぺい)の疑いがあると判断したとみられる。
 着服は2011年9月に発覚。元職員は12年6月に懲戒免職となり、13年3月、詐欺などの疑いで逮捕、起訴された。
 仙台地裁は、水道事業を担当していた元職員が11年2~3月、「給水承認通知書」と「水道加入金等請求書」を偽造し、村内にアパートを建設する業者から計約400万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪で懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。
 村議会内には、着服総額や使途などの解明へ向け、村に追加調査を求める声があったが、跡部村長は「できることは尽くした」と、否定的だった。このため村議会が特別委を設置し調べたが、全容は解明できなかった。
 跡部村長は村を通じ「検察の捜査が行われると思うので、コメントは差し控えたい」との談話を出した。
 跡部氏は、1996年の村長選で初当選し現在5期目。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141225_13036.html
<大衡村公金着服>村長、うその答弁陳謝
2014年12月25日木曜日

 大衡村の水道事業担当の元職員による公金着服事件をめぐり、跡部昌洋村長は24日、事実と異なる始末書を作成し、着服金額を実際より少なく説明するなど村議会に対しうその答弁をしたと認め、陳謝した。村議会全員協議会で明らかにした。

 元職員の着服額は400万円を超えると報告を受けていたものの、2012年5月28日の村議会全員協議会で金額を90万円程度と答弁したほか、着服ではなく事務処理の怠慢とする始末書を作成したという。

 理由について「元職員は若く、家庭もあった。東日本大震災の復旧作業に不眠不休で従事し、働きぶりは良かった。懲戒処分を軽くしたい温情があった」と語った。

 事件をめぐっては、村議3人の告発を受け、大和署がことし9月、虚偽有印公文書作成・行使と犯人隠避容疑で跡部村長と当時の村幹部3人を書類送検。仙台地検は今月15日、不起訴処分とした。

 跡部村長は「安易で職責に恥じる行為だった。指示したのは私であり、責任は私にある。報酬の一部返上も考える」と陳謝した。その上で、不起訴処分を踏まえ「反省を忘れず、全身全霊で職責を果たしたい。村民にさまざまな機会で説明していく」と述べた。

 議員からは「もっと早く言えなかったのか。報酬返上よりも村民への説明が必要だ」「復興に尽力したのはどの職員も同じ。道義的責任は残る」などの声が上がった。

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