「もし、あなたが今、いじめられていたら、とにかく逃げなさい」という2006年の文章が拡散中

2006年に書かれた「もし、あなたが今、いじめられていたら、とにかく逃げなさい」という文章が、ネットで拡散されている。今の世の中「逃げるな戦え」という教えは危険だ。このような文章が出回るのも、共感できるものがある。逃げることは、かっこ悪いことではない。自分を守る唯一の賢い戦術だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150320-00814739-sspa-soci

ここんとこ、僕が2006年に「いじめ」に関して書いた文章が激しくリツーイトされています。もともとは朝日新聞の求めに応じて書いた文章で、「もし、あなたが今、いじめられていたら、とにかく逃げなさい」という内容です。

 逃げる前に「遺書」を書き、台所に置いて、学校に行かず、一日中、ブラブラして、大人達に心配をかけて、「死に切れなかった」と言って戻ってきなさい。それでもダメなら、学校宛てに、あなたをいじめている人の名前書いて送って、そして、その学校から逃げなさい。大人だって、会社が嫌なら逃げているのです。逃げることは恥ずかしいことではありません。逃げて逃げて、逃げ続けるのです。

 大丈夫。この世界はあなたが思うよりはるかに広いのです。どこかの山にも南の島にも、あなたが生き延びられる場所はあるのです。とにかく逃げなさい――そんな内容です。

 書いた当時は、この文章に対する反発もけっこう受けました。「戦わないで逃げてどうする」というのが典型的な反論でした。「戦うことを教えないで、逃げることを勧めるなんて無責任だ」とか「逃げているだけでは、ろくな大人になれない」なんてことも言われました。

 でも、最近、ネットではこの文章がさかんにコピーされています。

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