スクールカーストと呼ばれる学級階層について

川崎の上村くん殺害事件をきっかけに聞くようになった「スクールカースト」という言葉。主に中高生で発生する人気の身分を階層化したもので、上の位に位置する者ほどクラスでの発言力を持つ現象だそうだ。

我々が学生のときも、確かにぼんやりとカースト的なレイヤーはあった気がするが、こうして可視化されると改めてショッキングな図だ。

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スクールカーストとは、学級階層の概要
http://lab.guestplace.net/sc.html

スクールカースト…人気の身分階層
主に中学・高校で発生する人気の身分階層で、ジョックス(Jocks)・サイドキックス(SideKicks)・プレップス(Preps)・ナード(Nerd)や、 1軍・2軍・3軍などと呼ばれるグループにクラスが分断され、上位の者ほど、クラスでの発言力を持つ現象。

インドの階級制度、「カースト制度」に似ていることから「スクールカースト」と呼ばれるようになった。

スクールカーストの構築基準
スクールカーストでは、人気を軸に身分階層が構築されるが、 中高生にとって、「一緒にいて面白いこと」「外見的魅力に優れていること」「運動能力が高いこと」が絶対的な価値を持っているため、 人気者…つまり、スクールカースト上位層は、必然的にそういった者で占められることになる。

スクールカーストによる被害…下位身分階層のリスク
スクールカーストにおいて、下位層の人間ほどキモイと罵られる・いじめ被害にあう・道化役の強要をされる・恋愛・交友機会を失う などの不利益に見舞われる。

スクールカーストというと学校に限られた身分階層のように感じられるかもしれないが、 学校を卒業した後においても、スクールカーストで最下層に分類された者の トラウマ・人間不信・対人恐怖・コミュニケーション能力育成機会の損失は、仕事や恋愛に大きな影響を与えるため、 スクールカースト最下層になったら人生終了とも言える。

スクールカーストとデビュー
スクールカーストの身分階層は、新クラス編成後はじめの1ヶ月でほぼ固定され、よほどのことが無い限り序列が変化することはない。

このためこの年代の学生は、「クラス換え」「進学」といった節目節目に、「中学デビュー」「高校デビュー」「大学デビュー」を試み、 次の環境で少しでも上位階層に身を置こうとするが、「デビュー」の際に払われる努力はあまりにも過剰であり、学校という場の非常に強力な同調圧力が伺える。

スクールカーストとキャラ強制圧力
「キャラ強制圧力」とは、クラス全員が作り上げる「場の期待感」が、個人に特定のキャラを演じる圧力となって働き、 そこからの逸脱を許さない「空気」を作り上げるという現象である。

これにより、「友人とキャラが被る恐怖」「自分に割り振られたキャラに納得できない」といった問題が発生することとなり、 個人に強いストレスとして作用する。この圧力により、個人は容易に「キャラ換え」することが困難になり、 スクールカースト階層は、より一層固定化されたものとなっていく。

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