【セクハラ・千葉】無理矢理上司の膝に座らされ、記念撮影、休職後に退職勧奨
千葉の大手事務機器販売会社で、セクハラ事件が勃発していた。7年前の話であるが、被害側が退職を勧奨されたという何とも理不尽な話だ。
画像はYahooニュースのキャプチャである。前列の左端が当事者だろう。女性が一人だけいて、確かに無理やり座らせられている様子である。
女性はこの後、PTSDと診断され休職している。ラッシュ時の電車に乗れなくなる等、生活に支障をきたしていたようだ。会社名もぜひ公表して欲しい。ここは文春に期待か。
無理矢理上司の膝に座らされ、記念撮影→休職後に退職勧奨…驚くべきセクハラの実態
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160404-00000574-san-soci
産経新聞 4月4日(月)21時58分配信
記念撮影の際、無理やり男性上司の膝の上に座らされ、ショックから精神バランスを崩して休職。治療後、復職を願い出たが認められず、逆に退職勧奨を受けた-。7年前、大手事務機器販売会社の退職を余儀なくされた千葉市の女性が、自身が受けたセクシュアル・ハラスメント被害について生々しく証言した。大勢の同僚社員の前で受けた屈辱の経験。女性は「国や事業主は、セクハラの罪の重さを強く認識してほしい」と訴えている。(木ノ下めぐみ)
■逃げられないよう…別の男性社員には腕をつかまれ
「数分間の出来事が、私にとって、とてつもなく長く感じられた」
平成17年5月、自身が幹事を務めた会社のパーティーでのことだった。記念撮影を行う際、上司のひざの上に無理やり乗せられ、逃げ出せないよう、別の男性社員に左腕をつかまれた。周囲は誰も制止してくれない。撮影後、上司から、からかうようなわいせつな言葉もぶつけられた。
数日後、スーツ姿の男性が多く乗車するラッシュ時の電車に乗れなくなるなど、体に変調をきたした。PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。翌18年4月から、女性は休職した。休職中には、会社やセクハラの加害者が怖くて、外出もままならない日々を過ごした。
治療を受け、一定回復した女性は21年、休職期間の満了を前に復職を相談した。すると、会社側はこれを認めず、逆に退職を勧めたという。女性はいたたまれなくなり、休職期間満了日の翌日付で、25年以上勤めた会社からの退職を余儀なくされた。会社に命じられて引き受けたパーティーの幹事だったが、業務には当たらないとして労災も認められなかった。
■「会社の名前汚すのか」
損害賠償を求めた訴訟ではセクハラ認定を受けたが、被害の程度は軽いと判断されたという。相談に乗ってくれたはずの上司には「会社の名前を汚すのか」と、問題にするのをやめるように言われた。
その後、「女性が低く見られる社会は未熟だ」として、社会の風潮を変えるためには自身の体験を話す必要があると考え、支援団体のセミナーで、初めて自らの経験を語り始めた。
厚生労働省が外部機関に委託し、就業経験のある25~44歳の女性1万人から回答を得た昨年秋の調査では、うち3割弱がセクハラを受けた経験があると打ち明ける一方、6割超が泣き寝入りしていた実態が明らかになった。
被害を証言した女性は「セクハラの罪の重さを国や事業主にもっと認識してもらわないと、女性の活躍の場が広がるほど苦しむ人が増える」と訴えている。